学生アルバイトのトラブルQ&A
◆アルバイトを始めることになりましたが、時給や勤務時間(働く時間)などの働く条件について「募集広告に書いてあるとおりだよ」としか言われないのですが?!
働く条件を書いた書面を必ずもらってください! 後で「最初に聞いた話と実際の時給や働く時間などが違う」と困らないように、ア
ルバイト先から書面をもらって保存しておきましょう。法律上も、①アルバイトをす る期間、②仕事の内容や働く場所、③働く時間や休日、④時給など重要なことは、雇 う側が働く人に、働く条件を示した書面を渡すこととなっています。
◆1回に6~8時間働くアルバイトをしていますが、休憩が15分くらいしか取れない日が多いのですが?!
法律で、アルバイトに対しても、働く時間が ①6時間を超え8時間以下の場合には 少なくとも45分、②8時間を超える場合には少なくとも1時間の休憩を、与えなけ ればならないことになっています!
◆決められた時間の前後に、オーナーや店長の指示で、開店準備や後片付け、次の勤務の準備をさせられているのですが、その分の時給がもらえません!
法律上、あなたを雇っている人(オーナーなど)や上司(店長など)の指示などに 従って行う仕事については、その分の時給がちゃんと支払われなければなりません。ちなみに、「毎回15分未満は切り捨て」というようなことは原則法律違反です!
◆店長に「アルバイトに残業代なんか出ない」って言われたのですが、本当ですか?あと、アルバイトでも有休が取れるって本当ですか?
アルバイトでも、法律上、1日8時間、1週40時間を超えて働いたら、残業代は出 ます! また、法律上、アルバイトでも有休がとれる場合があります。
◆アルバイトを始めるときに決めた曜日(回数)や時間を無視して、授業の日でもシフトを入れられてしまいます。テストの日に休みたいと言っても休ませてもらえません。
シフトを変更するには、事前に働く人と雇う人の合意が必要です(労働契約法の規 定)。決められた曜日や時間を無視して無理矢理シフトに入れられるなど、一方的に シフトを変更されて困る時は、はっきりと断りましょう! また、決められた曜日や時間に急に学校の行事などが入ってしまった時でも、諦めずにオーナーや店長などによく相談しましょう。
◆クリスマスケーキなど季節の商品に販売ノルマがあって売れ残りを買わされ ます。
あと、食器や商品を壊したりするといちいち弁償されられるのですが、 これってしょうがないんですか?
法律上、売れ残りを買う義務はありません! 基本的にバイト代から自動的に天引きすることもできません。 また、お店のものや商品を壊したときは、弁償しなければならない場合もありますが、少なくとも、本来の値段以上を罰金として支払う必要はありません。
◆アルバイトを辞めさせてもらえません。「辞めるなら代わりのアルバイトを連れてこい」と言われます。
アルバイトを含む労働者は、原則として会社を退職することをいつでも申し入れる ことができます。
あらかじめ契約期間が定められていないときは、法律では、労働者は退職届を提出するなど退職の申入れをすれば、2週間経てば辞めることができます(民法の規定)。 ただし、急に辞めてしまうと、アルバイト先が困ることもあるでしょうから、アルバイト先とよく話し合ってください。
◆18歳未満ですが、午後10時を超えても仕事をさせられます。
法律上、原則として満18歳未満の方に深夜労働(午後10時から翌日午前5時ま で)をさせることはできません。また、原則として時間外・休日労働をさせることも できません。